相関関係(関連性)と因果関係
相関関係(関連性)と因果関係を区別できない方をよく見かけます.
正の相関関係がある, 負の相関関係があるっていうのは
簡単に言うと【2つの物事があって、どちらかが動くときにもう一方も動いている傾向がみられる】っていう状態のことで, どちらが原因でどちらが結果かまではわかりません.
また, どちらも原因ではなくて, 別の原因が他にあってそれが2つの物事を同時に動かしている.
なんていうこともあります.
この【原因が特定できない】っていうのが大事なところです.
世の中にあるいろいろな数値データからわかるのは相関関係があるっていうことまでで, 実は因果関係は証明できないんです.
因果関係は相関があるものの中から想像するしかないんです.
もちろん, 他の諸条件を揃えながらデータを積み重ねることで因果関係の確からしさは上げることができますし, 未来のためにとても大切な事です.
でも, 可能性は上がるけど確証ではないんですね.
相関関係と因果関係は違うっていうことを知っていないと, 相関があるデータを見せられて「○○が原因で■■が起きてるんですよ」って言われると, データがあるんだからとすぐに信じて騙されてしまったりします.
こんなときに『相関関係と因果関係は別物!』
これはホントに○○が原因で■■が起こってるの?』って一度立ち止まって考えられるように, 普段からデータに接するときには両者の区別を意識しておきたいですよね.