痛みとトウガラシとTRPチャネル
トウガラシの味は英語で「hot」と表現されるように、食べると熱さと痛みを感じます.
これは, トウガラシの辛味成分カプサイシンが, 温覚・痛覚に関わる受容体であるTTRPV1受容体に結合するためであることが明らかになっています.
つまりTRPV1受容体の研究から, 新たな鎮痛剤が生み出せる可能性があるのです.
例えばハッカクキリンという植物から得られるレシニフェラトキシンは, カプサイシンの約1000倍といわれる世界一辛い物質です.
この化合物は, 末期がんなどの激しい痛みから患者を救う可能性があるとして研究が進められています.
自然科学研究機構・生命創成探究センターの富永 真琴 教授は, 2021年のノーベル生理学医学賞決定したTRP(トリップ)チャネル研究の権威であるカリフォルニア大学教授の David Julius(デイヴィッド・ジュリアス)氏のチームに, TRPV1チャネルが発見された1997年当時に日本から唯一参画し, TRP(トリップ)チャネル研究の第一人者で, 温度受容・侵害刺激受容の分子機構解明を目指してTRP(トリップ)チャネルの研究を行っています.
